眠りを整える

眠ることは、一日を終える儀式。

眠ることは、一日を終える儀式。

朝は、一日の始まり。そう考える人は多いかもしれません。でも、私たちは少し違う考えを持っています。

一日は、夜から始まる。そう思っています。

仕事を終え、家へ帰る。お気に入りの部屋で照明を少し落とし、お茶を淹れる。静かな音楽が流れる夜もあれば、何も聞こえない静けさが心地よい夜もあります。

そんな何気ない時間を過ごしながら、少しずつ心も体も「休む準備」を始めていきます。工房での一日を終えるときも、道具を一つずつ片づけながら、同じように気持ちを整えています。急に切り上げるのではなく、少しずつ手放していく。眠りの前の時間も、それに近いものかもしれません。

眠ることは、ただ目を閉じることではありません。

今日という一日を静かに終え、明日の自分へとつなぐ時間です。だからこそ、寝室はできるだけ穏やかな場所であってほしい。

照明の明るさ。部屋の香り。木のぬくもり。肌に触れるシーツ。

ほんの少し整えるだけで、眠る時間は驚くほど変わります。私たちが寝室のための家具をつくるとき、見た目の美しさと同じくらい、触れたときの感触や、木が持つやわらかな温度を大切にしています。眠る前の数分間、無意識に触れるものだからこそ、そこに気を配りたいと思うのです。

慌ただしい毎日だからこそ、夜だけは急がない。

眠る前の時間を大切にすることは、自分自身を大切にすることでもあります。明日を気持ちよく迎えるために。今日という一日を、静かに閉じてみませんか。